BREAKってどんな時に使うの?
使い方を教えて!
プロンプト内に呪文を入れて生成した時に
特定の呪文だけ中々生成できない場合があったり
特定の場所以降から呪文がほとんど効いてない時ってありますよね?
BREAKを使用することで、中々生成できなかった呪文の生成確率を上げることができます。
この記事では、BREAKの使い方、使用前と後の生成確率の比較、複数使用した場合に生成確率はさらに上がるのかについて解説します。
トークンについて
BREAKの使い方を解説する前に、トークンのことを理解しておいた方がいいので、まず先にお伝えしておきます。
トークンは以下の画像のように、
プロンプト内に単語やカンマを入れていくことでカウントされていきます。
この例では、「hair」「,」「short」「hair」「,」「t」「-」「shirt」で8トークンとしてカウントされています。
(2回「hair」が入っていますが気にしないでください)
単語や「,(カンマ)」「-(ハイフン)」「_(アンダーライン)」などは1トークンになります。
右側の数値では「75」と記載されているので、
「最大75トークンまで入れることが出来るのかな?」と思うかもしれませんが、
76トークン以上になっても呪文を入れることは可能です。
76トークン目になると再度75トークン作成されて、右側の数値が150に変わります。
プロンプトは最初に入れた呪文から優先順位が高く、後ろにある呪文ほど生成されにくくなっていきます。
ですが、76トークン目になると再度グループが作成されて、76トークン目から呪文の優先順位が高くなり生成されやすくなる傾向にあります。
次は「BREAK」を使った場合のトークンカウントについて解説します。
例として、以下の画像のように「hair」「,」「short」「hair」「,」と入力した場合は5トークンになります。
その後に「BREAK blouse」と入力すると、いきなり76トークン目になります。
どうなっているのかと言いますと、75トークン以内に途中で「BREAK」を入れると、
76トークン目に移動することになっています。
BREAKを入れることで、76トークン目になるので再度呪文が強くなり生成確率を上げることができます。
再度「BREAK」を追加して2つになった場合は、151トークン目になります。
BREAKの使い方
ここではBREAKの使用例について解説します。
まずは、BREAKを使用せずに画像生成します。
プロンプト内には以下の内容で生成するように入力して画像生成しました。
・ショートへア
・赤髪
・黄色のTシャツ
・緑のスカート
・赤いヒール
結果は以下の画像のように、「黄色のTシャツ」と「緑のスカート」を着けていない画像が生成されました。
ここで、「黄色のTシャツ」と「緑のスカート」を生成されやすくするために「BREAK」を使用します。
「BREAK」を使う場合は、プロンプト内に「BREAK」と記載してください。
その後に呪文を入れることで生成確率を上げることができます。
生成できなかった場所から「BREAK」を入れるようにするといいです。
この例では、黄色のTシャツから生成されていなかったので、「BREAK yellow t-shirt」と入力しています。
以下は画像生成した結果になります。
左側にあるように、「黄色のTシャツ」と「緑のスカート」で生成することが出来ています。
BREAKを入れても、右側のように上手く生成できない場合もありますが、生成確率は上がっていました。
生成確率が低い時は「BREAK」を上手く活用してみてください!
生成確率の比較検証
BREAKを使用しない場合に、全てのプロンプト内容に沿った生成確率と、
BREAKを1回〜3回入れた場合に、全てのプロンプト内容に沿った生成確率が変わるのか検証してみました。
以下はBREAKを使用していないプロンプト内容になります。
100枚生成した結果、全てのプロンプト内容に沿った枚数は6枚でした。
「yellow t-shirt」から生成されない場合があったので、「BREAK yellow t-shirt」と入力してBREAKを1回入れて生成してみました。
100枚生成した結果、全てのプロンプト内容に沿った枚数は21枚になり、
BREAKを追加することによって、2倍以上生成確率が上がっていました。
次に、BREAKを入れていない「red heels」では、赤いヒールが生成されない場合があったので、
「BREAK red heels」と入力して、BREAKを合計2回入れてさらに生成確率が上がるのか検証しました。
100枚生成した結果、全てのプロンプト内容に沿った枚数は25枚になり、
BREAK1回よりは少しだけ上がったように見えます。
ですが、次のBREAK合計3回目の結果で、生成確率が2回目よりも落ちていました。
最後にBREAKを3回入れて生成してみました。
BREAKを入れていない「green skirt」では、緑のスカートが生成されない場合があったので、
以下は「BREAK green skirt」と入力して、BREAKを合計3回入れて生成確率が上がるのか検証してみました。
100枚生成した結果、全てのプロンプト内容に沿った枚数は16枚になり、
BREAK2回より下がっている結果になりました。
それぞれ100枚生成して検証した結果、全て呪文の内容に沿って上手く生成できた枚数は以下になります。
BREAK無し | 100枚中 6枚 |
BREAK1回 | 100枚中 21枚 |
BREAK2回 | 100枚中 25枚 |
BREAK3回 | 100枚中 16枚 |
まとめると以下のようになります。
・BREAKを入れると生成確率は2倍以上に上がった
・BREAKを2回以上入れても生成確率はそこまで変わらなかった
100枚では回数が少ないので生成確率に偏りがある可能性はありますが、参考にしてみてください。
「強調構文」や「CFG Scale」もおすすめ!
「BREAK」を使用して生成確率を上げるのもいいのですが、
強調構文を使用することでも生成確率を上げることが出来るのでおすすめの方法です。
強調構文の使い方については、こちらの記事で解説しているので是非読んでみてください。
他に生成確率を上げる方法として「CFG Scale」があります。
「CFG Scale」については、こちらの記事で解説しているので合わせて読んでみてください。
まとめ
「BREAK」の使い方について解説しました。
呪文通りに上手く生成できなかった場合は
生成できなかった場所から「BREAK」を使用してみてください!
・プロンプト内に「BREAK」を入れると使用することができる
・「BREAK」を使用した後の呪文の生成確率を上げることができる