「イメージしているポーズがあるのに呪文を入れても生成できない…」
「ポーズのバリエーションを増やしたい…」と困っていませんか？
Stable Diffusion Web UIでは、適切なポーズの呪文を入力しないと上手く生成できない場合があります。
ポーズの呪文を自分で考えて探すとなると、時間がかかってしまいます。
なるべく早くイメージしているポーズで画像生成したい方のために、
この記事では、Stable Diffusion Web UIで使えるポーズの呪文集(プロンプト一覧)や
ポーズをうまく生成させるためのコツについて解説します。
・生成できなかったポーズが生成できるようになる
・ポーズのバリエーションが増える
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イメージしているポーズにならない場合は
アスペクト比率を「縦長」「正方形」「横長」の3つに変更して
何枚か試してみると上手く生成される場合が多くあります。
例えば、以下のサイズに設定すると生成されやすいです。
・「横:512」「縦:768」の縦長
・「横:512」「縦:512」、または「横:768」「縦:768」の正方形
・「横:768」「縦:512」の横長
上記3つの画像サイズに設定して画像生成すると
理想的なポーズができる傾向にあるので試してみてください。
立っている姿か、椅子に座っている画像を生成したい場合は、「縦長」にすると生成されやすいです。
地面に座っていたり、うつ伏せ・横向きに寝ている姿勢の場合は
「正方形」や「横長」にしてみると生成しやすい傾向にあります。
「正方形」は全身画像ですと、体の一部が縮んだり伸びたり、分裂したりしやすいので
基本的には「縦長」で生成することを推奨します。
呪文の後に数値を入れて強める
理想のポーズになりにくい時の別の対処法として
(run:1.3)のように呪文の右側にコロンを入れた後に
呪文の影響力を調整する数値である「強調構文」を入力するのもいいでしょう。
何故かと言いますと、プロンプトでは数値を「1.4」以上に設定してみると
顔が崩れやすくなってきたり
全体のクオリティが劣化してきたりする傾向にあります。
ですから、あまり数値を大きくしすぎないで、
影響力を「1.3」くらいに設定すると多少生成されやすくなるので試してみてください。
「強調構文」について分からない人は、以下の記事で解説しているので合わせて読んでみてください。
ポーズの呪文を先頭に入れる
Stable Diffusion Web UIのプロンプトでは
先頭に入れた呪文ほど優先的に反映されやすい傾向にあります。
・プロンプトの先頭にポーズの呪文を配置して、優先順位を一番上に持ってくると生成される場合がある
プロンプト内容が多くて最後にポーズの呪文になると生成されにくいので
生成されなかった場合は、先頭に配置してから画像生成してみてください。
低確率で生成できるポーズがある
イメージしているポーズが生成されやすいのかどうかは、ポーズによって違います。
高確率で生成されやすいポーズもあれば、低確率で生成できるポーズがあります。
指定したポーズが必ずしも毎回生成されるとは限らず、確率が絡みやすいです。
例えば、片手だけ腰に手をあてるポーズの呪文である「one hand on hip」を入力して生成したとします。
一定確率で片手だけ腰に手をあてるポーズになりますが、
一定確率で両方で腰に手をあてるポーズになったりするので、何十回か画像生成する必要があったりします。
初心者の方は入力した呪文は必ず生成できると思うかもしれませんが
低確率で生成できる呪文があったりするので
上手くポーズが生成できない場合は、数回程度の生成だけで諦めるのではなく、何十回か生成してみてください。
ポーズの呪文(プロンプト一覧)
ここからは、ポーズの呪文について紹介していきます。
全部で40以上のポーズがあるので是非参考にしてみてください。
立ち姿
基本的には「standing」を入れなくても立ちやすいですが、立たせる確率を上げるのであれば追加しておきましょう。
| standing | 立ち |
片足を上げる
2つの呪文を分けて組み合わせることで可能になるポーズもあります。
| standing , raise one leg | 片足を上げる |
腕組み
| fold-arms | 腕組み |
| crossed arms |
手を頭の後ろに回す
AIイラストは手の指を綺麗に生成することが苦手なので、手を隠したい人におすすめの方法です。
| arms up behind | 手を頭の後ろに回す |
手を後ろで組む
こちらも手を隠したい人におすすめの方法です。
| arms behind back | 手を後ろで組む |
手を脚の間におく
プロンプト内に「sit」や「sitting」も入れるとさらに生成されやすいと思います。
| hand between legs | 手を脚の間におく |
腰に手をあてる
| put hands hip | 腰に手をあてる |
片手だけ腰に手をあてる
両手で腰に手をあてる場合が多く、片手だけ腰にあてる生成の確率が低いので、1度の連続生成枚数を多く設定するといいでしょう。
| one hand on hip | 片手だけ腰に手をあてる |
お願い・お祈り・手を合わせる
手の指は崩れやすい傾向にあるので、なるべく違和感のない画像生成をさせることが難しいです。
| own hands together | お願い、お祈り、手を合わせる |
車のハンドルを握る
「正方形」か「横長」にすると生成されやすい傾向にあります。
| hold the steering wheel of a car | 車のハンドルを握る |
手を差し伸べる・手を前に出す
手の指の本数が多かったり、形状がおかしかったりと画像生成することが難しいです。
しっかりと5本指で生成できるとスーパーレア以上でございます。
| reaching out | 手を差し伸べる |
| forward hands | 手を前に出す |
手を挙げる
万歳させたかったり、両手を振ったり、バイバイさせたい時に使用するといいです。
アーティストがよくやるポーズです。
| arms raised in the air | 手を挙げる |
手を握る・グー
| clenched fist | 手を握る・グー |
| closed hands | |
| punch hands |
ピースサイン・チョキ
何故か親指を曲げてくれないこともあります。
| peace_sign | ピースサイン・チョキ |
手を振る・バイバイ
| waving | 手を振る・バイバイ |
人差し指を立てる
口か頬あたりに人差し指を持ってきやすい傾向にあります。
| put up index finger | 人差し指を立てる |
座る
椅子に座らせる場合は、「縦長」の画像サイズにした方がバランス良く生成されやすいです。
| sit | 座る |
歩く
| walking | 歩く |
走る
呪文を入れてもすぐに走らないことがありますから、何度か根気よく生成するといいです。
| run | 走る |
| running |
ジャンプ
綺麗に生成してくれる確率は低めに感じます。
| jumping | ジャンプ |
飛ぶ・飛行・浮く
モデルによっては生成するのが難しい呪文です。
対処法として別のモデルに変更しましょう。
画像サイズを「正方形」か「縦長」にすると生成されやすい傾向にあると感じます。
| flying | 飛ぶ、飛行、浮く |
仰向け
「横長」と「正方形」のアスペクト比率にすると、横向きかうつ伏せで寝ているポーズになりやすいです。
仰向けのポーズにしたいのなら「縦長」にしましょう。
| lie down | 仰向け |
寝る体勢
先ほどあった「lie down」と同じような感じではありますが、寝る体勢にさせたいなら「sleep」を使用しましょう。
「縦長」は仰向けになり、「横長」は横向きに寝たポーズになりやすいです。
| sleep | 寝る体勢 |
目を閉じて眠る
眠っている様子を画像生成する場合は、「closed eyes」の呪文を追加で入れることによって生成しやすくなります。
Tシャツのアニメ絵にまで影響受けて眠ってる感じになってるのは草です。
| sleep , closed eyes | 目を閉じて眠る |
うつ伏せ
横のアスペクト比率にするとうつ伏せになりやすいです。
| lie face down | うつ伏せ |
足組み
| crossed leg | 足組み |
膝を立てる
| kneel | 膝を立てる |
| (kneeling down pose:1.5) |
体育座り
「縦長」の画像サイズで生成しやすいです。
モデルによっては「正方形」でも生成しやすいかもしれません。
| own hugging feet | 体育座り |
| own hugging legs |
四つん這い
「縦長」にすると生成されやすいです。
| all fours | 四つん這い |
女の子座り・割座(わりざ)
| wariza | 女の子座り・割座(わりざ) |
正座
| seiza | 正座 |
あぐらをかく
しっかり足を組ませて生成することが難しいポーズです。
| lotus position | あぐらをかく |
振り返り
| looking back | 振り返り |
猫手ポーズ
モデルによっては猫の手になる場合が多々あります。
| paw | 猫手ポーズ |
スカートを持ち上げる
| to lift up one’s skirt | スカートを持ち上げる |
片手を胸にあてる
| put one hand chest | 片手を胸にあてる |
泣くポーズ
1.4くらいの数値にすることで、より泣いている感じになります。
| (crying pose:1.4) | 泣くポーズ |
歌う
| sing , mic | 歌う |
ギターを弾く
| play the guitar | ギターを弾く |
ベースを弾く
| play the bass | ベースを弾く |
ドラムを演奏する
| play the drum | ドラムを演奏する |
ピアノを弾く
| play the piano | ピアノを弾く |
勉強している
| studying , looking down | 勉強している |
お茶を飲む
| tea cup , drinking | お茶を飲む |
料理をする
| cooking | 料理をする |
ポーズに関連するLoRAモデル
LoRAモデルを使用することで
プロンプト内では出来ないポーズをさせることが出来ます。
ここではポーズに関したLoRAモデルを紹介します。
LoRAモデルの導入や使い方について分からない人は、以下の記事で解説しているので読んでみてください。
壁からはみ出て見る
壁からはみ出て覗いている感じの画像生成をしたいなら
「Pose LORA Peeking Out | 姿势 探出身子」のLoRAモデルを使用しましょう。
以下のリンクからダウンロードすることが出来ます。
Google Colabを使っている人は、以下のコードをコピペすることで使用することが出来ます。
・Google Colab用コード
#Pose LORA Peeking Out | 姿势 探出身子
!wget https://civitai.com/api/download/models/49050 -O /content/stable-diffusion-webui/models/Lora/pose-lora-peeking-out-or.safetensors
モデルリンクにある説明文に記載されているのですが
プロンプト内には「peeking out upper body」のトリガーワードも入れないとLoRAが反映されないので入れてください。
他には、レンガ壁の「brick wall」、植物の「plant」、木の「tree」、
ドアを開ける「opening door」、バックライトの「backlighting」などの呪文も入れてください。
以下の画像のように、ドアを開いて顔を出している時や、
木の横からひょっこり顔を出している感じの画像生成をすることが出来ます。
自撮り
自撮りしている感じの画像生成をしたいなら「pose selfie」を使用しましょう。
ダウンロードリンク↓
・Google Colab用コード
#pose selfie
!wget https://civitai.com/api/download/models/165567 -O /content/stable-diffusion-webui/models/Lora/pose-selfie.safetensors
以下の画像のように、鏡の前で自撮りしている感じの画像生成をすることができます。
Openposeを使ってポーズを作成する方法
記事内で紹介したポーズにないイメージがある場合、
他の対処法として、ControlNetの「Openpose」機能を使った方法があります。
「Openpose」では、参照するポーズ画像をアップロードすることで
似たようなポーズで画像生成することが出来る機能になっています！
「Openpose」の使い方については、以下の記事で解説しているので読んでみてください。
もう1つの対処法として、「Openpose Editor」を使用する方法があります。
スケルトン(棒人間)の関節部分を動かしてポーズを作成することができます。
作成したポーズに合わせて画像生成できる機能になっているのでおすすめの方法です！
ポーズの参照画像を持っていない場合や、探すのが面倒という方はこちらを使用した方がいいです。
「Openpose Editor」の使い方については、以下の記事で解説しているのでこちらも読んでみてください。
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まとめ
以上で、ポーズをうまく生成させるためのコツと、呪文集(プロンプト一覧)について解説しました。
イメージしているポーズが生成できないときは
アスペクト比率を変更することが効果的です。
「縦長」「正方形」「横長」の3つを変更して試してみることで
上手くポーズが生成できる場合もあるので試行錯誤してみてください。
呪文の後に「:」を入れてから数値を1.3くらいに設定して、
呪文の影響力を強くさせる方法もポーズを生成させやすくするためのコツです。
Stable Diffuision Web UIでは、呪文を先頭に入れることによって生成される場合もあるので
優先的にポーズをどうしても生成したいのであれば、一番前に持ってきた方がいいです。
今回紹介した呪文(プロンプト)を参考にして理想的なポーズの画像生成をしてみてください。
構図・アングル・視点の呪文集について、以下の記事でまとめて解説しているので読んでみてください。
手に関連した呪文やポーズなどについては以下の記事で解説しています。
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